書籍の紹介とひと口メモ。
この書籍で見つけた台詞。
ポチップ
ひと口メモ。
愛だろっ! 愛っ! 愛があるからわかろうとするし、相互理解に至るということですね。
昨今のどこか不寛容と言っていい世相を想うと、特に心に響く言葉として大切にしたい心が芽生えます。言動に自由が保障されてはいるのだけど、そこに愛はあるのか、と。
さて、この言葉の主であるリヒャルト・ワーグナーは19世紀のドイツの音楽家。
その彼の言葉を、今度は、明治時代に日本に赴任していたイギリスの言語学者バジル・ホール・チェンバレンが、自身の著書 「日本事物誌 (Things Japanese)」 にて、同じく日本に滞在していた小泉八雲 (本名: ラフカディオ・ハーン) の深い日本理解を一言で評する際に引用しました。ちょっとややこしや。
要するに、日本の生活では先輩であるチェンバレンが、八雲の多大な日本愛を称えているのです。
両氏とも長い日本生活を通じて、その魅力を個性ある文体で言葉に残しています。
国籍の上ではイギリス人だった小泉八雲には日本への愛があった。そして日本に帰化し、骨をうずめるに至りました。どちらかと言えば早世してしまった彼がもう少しだけ生きていたら・・・、他にどのような日本の描写を遺してくれたのか興味が沸くところです。もう少しその愛に触れてみたかった。
今回の偉人の名文のおさらい。
およそあらゆる理解は、
ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー (Wilhelm Richard Wagner)
愛を通してのみ、我等にいたる。