のちほど何度も述べるが、本書に登場する “真のエリート” たちは 「比較」 という考えを捨てて花開いた。自分を見つめ、自分に訴えるものを知り、 「どの位置にいて、どう見られたいか」 ではなく、「何を “したいか”」 に注目したからだ。
「世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?」 p169
わたしが取材した対象者に 「あなたは負けず嫌いですか?」 と尋ねると、皆一様に 「ええ、でも人に対してではなく、自分に対してね」 と答える。
文と書籍の解説。
掘り出し物の本でした。目立たない本ではありますが是非オススメしたいのです。そして戒めにもなったり、意識改革にもなったりの言葉の宝庫。しみじみとします。
今回の文も、人が向上していく上での考え方として学ばされる気がしています。モチベーション、いわゆる動機付けは結果を大きく左右し、戦い方、もしくは戦う相手を間違えないことの大切さを知ることがエリートと呼ばれる所以と言えるでしょうか。個人的には 「負けず嫌い」 という言葉がどうも苦手といいますか、頑張れば頑張るほど嫌いにもなるといいますか、わからなくなる部分があり、この文を読んだことでストンと腑に落ちた感を覚えましたね。
他人がどうとか、他人に勝つというよりも、まず何より自分に勝ちたい。昨日の自分よりも成長していたい。たとえ1ミリでも。そういったストイックさは一流やエリートの必要条件なのかもしれません。その思いが何かに没頭させ答えになっていく・・・。他社との比較はあまり良いことは無い。競争や何らかのいさかいがこの世から消えることは無いとは思いますが、自己を確立することの強靭さを目指した方が、自他ともに幸せになれるような気はするのです。競争というフィールドに放り出されても、そこが心の拠り所となっていく。勝ちに繋がっていくと思うのです。
如何でしょうか? 是非皆さんの考えも聞いてみたいと思います。