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文慈部:あなたをそこから自由にする名文たち

法律

「日本国憲法 松本弦人編」からの文を慈しむ。

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

「日本国憲法 松本弦人編」

文と書籍の解説。

国家に守ってもらえているのだろうか、これ?
それはともかくとして、憲法はこのように人間とは何たるやとの箇所に関してはやや抽象的ですが、日本国民なら一読をオススメします。否、知っておくべきだと言っておきたい!
何故ならば、日本という国の指針、また日本人としてどうあるべきかが改めてわかるからです。まずはそこを一番に伝えたい。そして意外と面白く発見もあり。何と言っても国家の頂点に君臨する最高法規です。
加えて、最低限目を通したことすらないのにうわべのイメージだけで「9条ガー」とか言うのも何だか恥ずかしくありませんか?
私はそれではいけないなと感じました。勿論まだまだです。
今回お気に入りの第13条を抜粋しますが、あなたのお気に入りもきっと見つかるはずです。

さて、ここで問題です。

日本国憲法は全部で何条でしょうか。答えは後ほど。

ヒステリックに9条ばかりが注目されます。永い年月、その解釈や改正をめぐる議論が尽きません。繊細な事柄なので致し方無いのも重々承知していますが、改正自体は必要ではないでしょうか。これにはもう少し説明が要りますね。
尚、9条の是非には話題が変わるのでこれ以上触れません。

憲法を読んでみると、国家運営に不可欠な項目が多々あります。国の説明書と言ったら言葉が軽いか。ではこれらが全部、今の時代に相応しいかといったら無理があるように感じます。当たり前ですが、憲法は9条だけではありません。国会や裁判に関すること・・・その他、処々で矛盾や解釈のズレが起きてしまうことがあるようです。
戦後間もない頃、白洲次郎氏もある部分の改正に言及していました。(参考文献 「プリンシプルのない日本」 )
常識的に考えて、制定後何十年と使い運営してみたら何らかの瑕疵に気付くことなどザラにあるはずです。それを思えば、先の説明書という表現もあながち遠いとも思えないのです。
そこで、改「正」ではなく改「善」と考えたらどうでしょう。

使いやすいよう改善、理にかなうよう改善。「更新」でも良いですね。
これらは全くおかしくありません。仮にそこに軽さを感じても、改め方も憲法で厳格に規定されている事実をやがて知るはずです。

英語の方がわかりやすい皮肉。

専門家による様々な解釈も憲法の興味深いところであります。したがって一つに偏るよりは、解説付きの読み比べが良いかもしれません。そこで私が手にしたのが本書。
実はこれには解説が皆無です。
では何故手にしたのか?

憲法を英語で読んでみたかったのです。他の一部の書籍にも英文がありますが、便宜上巻末に載せたような趣きです。ところが本書はご覧の通り、見やすく同じページに。
もっとも日本国憲法の原文は英語です。難い表現で何故かまどろっこしく訳された日本語よりは、皮肉にも言わんとすることがシンプルでつかみやすい。英語の勉強にもなり一石二鳥。英語も難しくはありません。

さらに現代アートと結び付けている、ギャラリーのような構成がオツです。何だか意味深な作品も多く想像力が膨らみます。一応巻末に作品解説が載っていますが、オマケ程度。個人的にはセレクトの理由が欲しかったです。
さらに前書き・後書きも皆無。異様さも感じる空気感。総じてミスリアスです。

おわりに。

どんなイデオロギーかに関係無く、まず読んでみればわかるのではないでしょうか。
やや乱暴な言い方ですが、大事ならばこそ井戸端会議レベルの話では世間に申し訳無く思うのです。そもそも憲法は国民が国家に守らせるもの。それが立憲主義。ならば国民として知らないわけにはいきません。(参考文献 「現代語訳 日本国憲法」 )

知られざる憲法の姿をもっと知り、読み比べしましょうか!
全部で103条。多からず少なからず。難しくはありません。

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ブンジブ主筆、そして編集長。知的好奇心は尽きず、月30冊の読書量をもっと増やしたいと願う毎日。